2008年11月28日金曜日

世界に一つだけの元素

こうして毎日コンピューター使ってるわけだけど半導体ってなんか嫌な感じだよねー。調子に乗ってるやつは認めません、なんでみんなと合わせることが出来ないの?みたいなちょっと古い教育体制な感じ。
半導体ってシリコンの単結晶なんですよ。単結晶だからずーっと一列にみんなシリコン。でもそのままだとイマイチ電流が流れにくくて使えない、きっとみんな同じだからギスギスしてるんだろうね。

どうするかと言うと不純物を混ぜる。リンとか。で、このリンがどこに混ざるかって言うとシリコンが本来居る位置に入る。そしてシリコンのふりをする。リンちゃんはシリカちゃんよりたくさん電子を持ってるんだけど持って無いことにする。持ってたはずの電子はどっかいっちゃった。他の奴より多く電子持ってると「お前ケイ素じゃなくてリンだろー」っていじめられるからみんな嫌がってなすりつけ合う。ああ嫌だ。リンを5価として扱ってあげれない不純物半導体が嫌だ。なんでここまでしてコンダクティビティを上げなきゃいけないんだ。

セラミックスのジルコニアを見なさいよ。ジルコニアは温度上がると壊れる。暑い暑いもう無理、マジ正方晶やってらんないから立方晶やるわ、体積変化?しらねーよそんなの。そんな感じで壊れる。でそこにCaO混ぜる。CaOの方がジルコニアより酸素少ないから結晶に余裕が出来て根性の無いジルコニアが暑さでちょっと太っても壊れない。ああ素敵。酸素の足りないCaOを酸素が足りないままに空孔欠陥として扱えるセラミックスが素敵。たとえジルコンが模造ダイヤモンド扱いでもその輝きは本物だよ。

そんな感じで今日の授業は面白かった。多分俺だけ面白かった。