2012年9月4日火曜日

( ゚д゚ )彡

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大物が来ました。


正直西洋絵画ファンなんて日本人がやるもんじゃないですよね。日本の美術館は海外の美術館の比較になりはしませんよ。チケットも高い!どうせなら仏像とか神社仏閣ファンやりつつ国内旅行とかの方が面白いのかも、と思ったことはあります。
とはいえそれ始めると今度は京都に行きまくらなくちゃいけなかったりで、首都圏でじっとしてるなら西洋美術ファンでも結構な世界的名作を見ることが出来ます。2008年にはコローの真珠の女とモルトフォンテーヌの思い出が同時にいらっしゃいました、2009年にはラトゥールの大工の聖ヨセフが、2010年にはドガのエトワールが来ました。どれも名画家の名作です。

とはいえここまで名を馳せる名作が来るとは、10年に1回レベルでは。
フェルメールの真珠の耳飾りの少女についてはあっちゃこっちゃで語りつくされてるし、いまさら何をかいわんやだけど、ここまで有名だと逆に新鮮味が無くなっちゃってる気がしたし、都美術館はせめーくせにすげえもん持ってきてはバーンと宣伝するせいでごっちゃごっちゃするとmixiのコミュニティでは有名ですね、そんなわけで後回しにしてましたが、もうだめだ。ここで見に行かないと一生会えないんじゃないかという恐怖に苛まれて落ち着かなかった。

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感想ですが、やっぱり良い絵でした。歩きながら、やや離れて見るしかなかったのでなんだか印象が遠くにあるんですけれど、黒・白・青・黄色が鮮やかに映えてました。「真珠の耳飾りの少女」よりは「青いターバンの少女」の方が僕は好きです。

この展覧会の恐るべき点は2点のフェルメールにおんぶにだっこ展では無い所。
ロイスダール2・パパブリューゲル2・ヴァンダイク2・ハルス3・ヤンステーン3、そしてルーベンスが2、レンブラントが6!(+1)点。これレンブラント展や。
そして合計でたったの!48点、なのにチケットは一般1600円するんだからもう色々壊れた美術展ですよ。
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レンブラントはやっぱ好きですねー、レンブラントから入ったのを思い出します。初期作品と晩年作品が両方来てたのが良かった。こっちは最晩年の自画像で近くで見ると勢いよく精密に描かれてるのが分かります。
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一番好きだったのがこれ、ヤンステーンの「親にならって子も歌う」とハルスの「笑う少年」
これぞオランダ黄金時代の美術。風俗画においては何人もこの時代の画家に並びやしませんよ(日本除く)。はっとした顔で振り返る少女も良いけれど、馬鹿笑いしてるガキの笑顔は見てて幸せになります。

マウリッツハイス美術館展は東京都美術館にて9月17日まで、行く予定の人はとにかく急いだ方がいい。最終週は平日でもヤバいぞ。
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