2011年11月22日火曜日

でもマジな話、TEDは面白い

誰もがテレビの視聴率っていうのはどうやって調べているのだろうか、すべてのテレビに今見てる番組をどこかにフィードバックする機能がついてるのかな、と考えたことがあると思う。それがある程度知識がついたころになると、それって通信の秘匿を犯してるんじゃないのかな?とか考えるようになる。
正解は視聴率の調査は住民基本台帳から無作為に選ばれ、おばちゃんが訪問に来て調査に協力する、調査は何か専用のマシンを置いてテレビ見たらボタンを押すという割と単純なもの。
… という都市伝説がまことしやかに語られている。というのもそんな奴が来たなんて聞いたことが無い。僕の友達でわざわざそんなことを話題にするやつも少ない気もするけれど、母親も聞いたことが無いそうだ。あの話題に貪欲なおばちゃんネットワークの中で会話に上ったことが無いのだから、多分来たことが無いのだろう。

と言うわけで6年もひとり暮らしをしていると面白いこともあるもので僕のところにビデオリサーチの人が来た。それインターネットで晒しちゃいけないんじゃないのかって話だけど、僕のはマシンを置く方ではなくて1週間分のテレビ視聴を冊子に記入する方だったのでもう出したし良いだろうと。
提出してから冊子の写真くらい撮っておけば今後の話のタネになったのになーと思ったけど、あまりに普通に冊子だったので今の今まで写真に撮るなんて発想が浮かばなかった。内容は1週間のテレビの視聴を枠に矢印を引く形で全部記録するもの。など、ほか3冊。謝礼は商品券2000円でした。1人が書いて終わりならまあ悪くないかな、というところ。
やや面倒だったのはテレビ何見たっては覚えていてもそれが何chだったかなんて全く覚えてないんだよね。毎日23時からテレ東でWBS、を除けば適当につけてやってるやつ見るから記録が面倒だった。そういうわけで今週は決めた番組以外一切見なかった。

まあ実のところテレビ見なかったのでそれほど面倒でもなくて、最悪だったのはテレビゲームの時間も一緒に記入しなくちゃいけなかったこと。暗黒騎士団が強くってすっごい時間かかっちゃったのが、え、こんなにゲームしてたの!?みたいになるから嫌だった。

まあ実のところそれは自己嫌悪に耐えれば面倒というわけではなくて、最悪に最悪だったのはどれくらいの時間何使ってインターネットした?みたいな冊子の方。こんなのウンコしてる間もリツイートしてる人間からすれば今日何cc息吸った?みたいな質問でまともに答えるのは無理がある。しかもスマートフォンとタブレットが分かれてる。んなもん何使っても同じだろ。

まあ実のところそれは適当に累積時間書けばいいだけで、最悪に最悪を超える最悪だったのはインターネットでどのウェブサイトでどんな内容の動画見た?の冊子の方。ええと、YoutubeでPV見て、NFLJapan.comで今週のビッグプレー見て、あとはTEDでプレゼン見て…、あとは…そうだよエロ動画だよ!男がインターネットで見る動画なんてエロ動画に決まってるだろ!言わせんなボケが!!

2011年10月6日木曜日

おくやみ

Appleの元CEOのSteve Jobsが亡くなりました。今日が人生最後の日だとしたら、私は今日する予定のことをしたいと思うだろうか、と自分に問い続けて働いていたそうです。

僕はiPhoneと他いくつか程度しかApple製品使ってないし、マカーではなくジサカーであることにアイデンティティを感じているので、imacを買う予定は無いんだけれど、ここ数年は欠かさずプレゼンテーションを追っていました。
スピーチとか、メッセージとか、デザインした最終製品とか、Jobsの凄さを語るには多くの事柄が必要だけれど、僕はなによりあのプレゼンテーションが大好きでした。ラフな服装で壇上を歩きながらスライドにまでジョーク画像を表示して冗談交じりに製品発表するのが本当にカッコ良かった。
英語で何言ってんのか分かんなかったけれど、ものすごくゆっくり喋ってたのに、説明は遅くなかったし、必ず発表中に誰かと入れ替わるなんて危険なことを華麗にこなし、どこぞの研究室が多用するクソウザいエフェクトを効果的に使いこなし、にもかかわらずシンプルなスライドに数えきれないほどの黄金比が組み込まれて、陰で徹底的に練習を重ねているだろうことを全く感じさせない。造形と技術と心理と演出が完全にコントロールされていて一体何でこんなことが出来るのか。完成図が頭にあったのか、それとも徐々に作ってるうちにこうなったのかわからないけれど、クールでカッコ良かった。何度も言うけれど大好きでした。

それがもう見られないというのが残念でなりません。今ではApple流とでもいうようなプレゼンテーションを多く目にするようになりました。JobsがいなくてもCookがiPhone4Sを無事に発表しましたし、Kindle Fireを発表するAmazon CEOのBezosのプレゼンテーションも同じようなカッコよさがありました。でもやっぱり会場を手玉にとって笑わせつつ自由な、製品を手にした後の生活と自分を想像させられる、映画見てるような錯覚さえ覚えるJobsのプレゼンが一番です。

陳腐な表現ですがそうして私たちの心の中で生き続けるのでしょう。現代社会に大きな影響を与えた偉大なビジネスマンが亡くなったことにウェブの一端にて心からおくやみを申し上げます。

2011年8月7日日曜日

コーヒー賛歌

マクドナルドでビックマックセットを食べてきた、なんだかんだ色々出すけれどビックマックが一番美味しい気がする。あのソースだけ売って欲しい。
とはいえなんとなくカロリーが気になるので飲み物は大体コーヒーにしている。今の季節ならアイスコーヒーにするけれど、飲みながら感じたのが、えらく美味しいコーヒーだなあと。

マクドナルド如きのコーヒーを美味しいと言っちゃうのはお里が知れそうだけど、すっきりしてグビグビ飲める。ブラックのまま飲んで飲み疲れせず、しかしてしっかりコーヒーの苦味を残すのは結構頑張って開発したんだろうなあと思うのだ。ホットコーヒーにしても酸味が全くなく、すぐに飲み始められる温度とハンバーガーに良く合うので気に入っている。おかわり出来るし。

あとはまともにコーヒー飲める店となるとここらへんじゃ駅前のパン屋だけになる。田舎だから。これも中々不思議な味で「炭焼きコーヒー」と銘打ちながらドリンクバー的な機械からガーーって音と共に垂れだして数秒で出てくる。この邪道で250円位取るんだから暴利な気がしつつも何故だか確かに炭火の香りがするから不思議。一応あの「ガーー」は豆を挽いてる音なんだろうなあと科学の進歩を実感するね。

街に出るとカフェはそこら中にあるので割としょっちゅう使う。スターバックス派というよりは一番沢山あるからよく行く。あそこのメニューは複雑でまさに初見殺し。一応コーヒー派だからマキアートやらフラペチーノに戸惑うことは特にないけれど、いつも混雑してるので「エスプレッソと水」って注文で済ませ、ファイト一発的な飲み方で店を出るのが僕の定番。慣れるとエスプレッソのやたら苦いのが妙に美味しいんだけれど、イタリアじゃエスプレッソは砂糖を入れまくるのが普通らしい。んなバカな、砂糖入れるのは良いけれど、だったらラテを頼んだ方が良いじゃん!と地球の裏側から叫びたい。

一方で街の個人喫茶店なんかでは、コーヒーは緑茶じゃないし、とりあえず高温なら何でもOK、な思想なのか大抵マジで熱くてすぐには飲めない。ドリップならまだしもサイフォンだと口も付けられない。つまりは店側からの「ゆっくりしていってね!!」なメッセージと受け取っている。
この手のお店は個人的にカフェが好きでやってる人たちが多いのでコーヒーを1つの食文化として尊重したお店が多く、したがって値が張り、何種類も豆を用意している所が多い、自家焙煎やブレンドに一家言ある所も。
席に着くと少ない量の氷水と灰皿が出てくるのが居酒屋のお通しみたいで好きだ。特に氷水が出てくるか来ないか、その量がこれからコーヒーを飲むのに丁度いいかってのも重要だと思っている。喫茶店でコーヒー飲むときは注目してみてくださいな。

などと言いつつも飲み物に高い金払いまくるわけにもいかないので、研究室には専らインスタントコーヒーを持ち込んで飲んでいて、今まで飲んだ積算量としては圧倒的に多い。
これが味としてはドギツくて凄まじく角の立った鋭いコーヒーになる。が、別に不味いわけでもなく、これはこれでアリ。寧ろ気怠くて眠い感じを追い払ってシャキッとできるので仕事が捗る。運動後のゲータレードみたいなものかね。やっぱり作ってる人たちがインスタントコーヒー敢えて選ぶ理由とシーンをきちんと調べてそれに合うものを作ったんだろうなあと、適当な思いを馳せている。

そして家では…すっかり飲まなくなってしまった。かつては備品として豆をトイレットペーパーの如く消費していたけれど、毎週のレポートが無くなるや否やデッドストック状態で、麦茶緑茶やハーブ茶やらに浮気を続けている。だからこうしてたまに宿題があると、寂しくなってマクドナルドまで行き、挙句ここまで日記を書いて、もちろん宿題は白紙。

2011年7月3日日曜日

美術展の感想(10年11月~11年6月)

美術館に行った感想を書くっていうのはブログ始めたきっかけの一つだった気がするんだけど、何か面倒になってさぼっちゃった。絵見ながら「こんなこと書こう」程度の感想は抱くから後は文章にするだけなんだけど、さっさと書かないとあかんね。
過去の奴書かないと美術展行っても感想書けなくなっちゃってるからこの辺で清算してしまおうと、調べてみたら半年分放置してた。予想以上の放置っぷり、そしていつの間に半年も経ってるんだ。

とりあえず古い順に簡単に感想を!

10/11/23 ドガ展 於 横浜美術館
なんかおばさん臭い展覧会だなーと思いつつも、ドガの最高傑作エトワールにホイホイ釣られて行ってきました。後ろのおっさんをmixiの自分の写真に使ってたりしたし。
これやっぱりきれいでした、忘れられない一枚です。パステルで描かれてたのね。なんだか輝きを放ってました。いやマジで物理的に光って見えました。エトワールは自然に光ってたと思うけど時々この照明の当て方は何?見にくいよ?みたいなのがあったからもしかするとそのせいなのか?
踊り子はもう数作品見たかったけど、踊り子の彫刻作品が見れたからまあ満足か。126点の1/3がオルセー蔵。ちょいちょいオルセーには改修してもらう必要があるな。

5/11 シュルレアリスム展 於 国立新美術館
ポンピドゥセンターから錚々たるメンツの作品がいらっしゃってました。
実のところシュルレアリズムは何書いてあるかわかんないからそんなに得意じゃないんだよね。とはいえ妙ちくりんなとりあえず作ってみた、みたいな謎の現代芸術とはやっぱり違うし、何より現代に至るまでの芸術の方向性を決定づけたシュールという一大運動の形而上学的な理念の解説が普通の一般観覧客としては理解不能になりがちになる中、アンドレボルトンの著作や参考資料の展示からわかるように解説してました。流石鳴り物入り美術館のキュレーター優秀。
でも残念ながらいまいち印象に残った作品は少ない、やっぱり苦手は苦手。マグリッドとキリコは好きだからよく記憶してるけど…、あとは「甘美な死骸」が面白かったかな。

5/25 ベルリン絵画館(Gemaldegalerie)
ドイツ行ったときに行った美術館、もうカルチャーショックですよ。なんだこの量は、日本でこれだけ見ようと思ったら何回美術館に行けばいいのかと。1200年代とか一体なんだよ。ていうか警備員少ねえよ。ドイツの感想は警備員のおっちゃんに話しかけられてことを含めてもう書いたし、適当に画家とその感想を。

デューラー:油彩初めて見たよ!貴族の紋章デザインもやってたんだぜ、っておっちゃんに教えてもらいました。
クラナッハ:何枚あるのよ一体。と言うかドイツ人だったんだ。
ラファエロ:マドンナのトンドじゃねーか、超ド級の傑作。
ボッティチェッリ:ヴィーナスの習作じゃねーか、超ド級の傑作の下書き。
レンブラント:あー!8年前に見たやつだ!この絵で美術ファン始めたのに。奇跡の再開。
フェルメール:まあまあ。
カラバッジオ:有名な天使が見れましたが目の高さにチ○コがあって嫌だった。
ホルバイン:ドイツ人だけあって傑作揃い。肖像画の名手だけど「まるで生きてるよう」って感じではなかった。顔の特徴をはっきり出してる感じ。
ヤン・ファン・エイク:ファンエイク観るの俺の人生の目標みたいなもんだったんだけどね、もう観たし死ぬか!驚いたことに写真で見た方が印象が…、というか僕の目の解像度を超える描き込みでカメラ写真越しの方がはっきり見えるという、予想以上に驚異的な画家でした。
ぺトラス・クリストゥス:え、誰?知らない…。と思ったら凄い画家だった。良いもの見れました。

何よりフラッシュ炊かなきゃ写真撮っていいっていうのが驚きだった。世界的名画をモデルさん扱いできて楽しいのなんの。1人で絵に向かってはーいもうちょっと笑ってーとか言ってるキモい外国人になってた。

6/10 光と闇とレンブラント 於 国立西洋美術館
国立西洋美術館8年ぶりのレンブラントキター!!と前売り券を買うも、ドイツで散々レンブラント見たせいでだいぶ低下したテンションで訪館。
しかし面白かった。版画展って何だかもの足りないと思っていたけれど、世界各地から一つの作品の異なるステートを集めてくれてた上に刷り紙の違いによる比較、レンブラントが和紙刷りを豪華版として売り出してたとは!左右反転した銅原版の展示など、たとえヨーロッパの美術館がデカかろうが企画展はこうやるんだよ!と言いたくなる良展覧会でした。油彩も良かったよー。

6/29 森と芸術 於 東京都庭園美術館
庭園美術館が今年末から2年間工事って…そんな…。と涙にくれつつ工事前最後の絵画展行ってきました。相変わらずちょっと貴族趣味だよね。金持ちそうなおばさん多かったし。「森」をテーマに絵画、陶芸、彫刻、絵本や写真など色々な方向からアプローチ。アンドレボーシャン覚えた。
森への憧れ、恐怖って感情も薄れっきっちゃってるけど、やっぱり自然って素敵だなー思わせてくれるのは庭園美術館だからです!今回は庭園回れなかったけど。
工事不安だなー。きちんと建物が残っていくようにしっかり修繕して欲しいし、ウインターガーデン公開したときみたいに工事後の新空間公開に期待したいけど、変に新しくなっちゃわないか心配で心配で。流石に今年はあの超どうでも良い建物公開行かないとな。


どれも面白かったけど、翻ってこの夏はなんだか興味ある美術展が少ないなー。守備範囲を広げて望んでみようかな。

2011年6月12日日曜日

5月22日~28日

ドイツはベルリンに行ってきました。楽しかった。超楽しかった。充実したというか、価値観が大きく変わった一週間になりました。
写真を沢山撮った、400枚くらい撮った、美術館の中でも撮れるとは!名画をモデル扱いにできて楽しかった。というわけで写真を載せつつ名所を紹介しようかなと思ったんだけどいいや。

僕は日本が好きだった。先進的で、多湿で、閉鎖的で、居心地が良かった。自分の能力や思想や志向を白紙の状態から何年もかけて『日本人的』なものに作り上げて行って、今もその途中だった。今となっては果たしてそれが人として正しい成長だったのか分からなくなっている。ずっと疑わずにやってきたことがヨーロッパの一部にたった1週間居ただけで色褪せて見えてしまう。夢中で取り組んでいたはずなのに、日本に帰って待っていることといえば退屈無明な仕事と下世話でチンケな趣味に思えて仕方がなかった。帰りの飛行機の中で出来れば飛行機に不具合でも起きてドイツに特別滞在にでもならないだろうか、農場でポテトを育てる住み込みの仕事を見つけることも出来るんじゃないかと、そんな風に考えると涙を止められなかった。
住んだわけでも (仕事だけど) 仕事をしたわけでもない、たった一週間旅行しただけだったけれど、それでも見えたものはある。薄々と日本のこういう所おかしいんじゃないか?こんなもんなのか?と思ってたことは、やっぱりおかしいところだった。
学会会場には世界中から学者が集まって、極東からも中国、韓国、台湾、香港の方々が出席していたけれど日本人は簡単に見分けることが出来た、スーツを着ていたから。日本人がスーツを着ることに合理的な理由なんて欠片も無い。ジーンズでポスターセッションしているインド人も居た。
そうした自由さが何より重視されているような気がした。無意味に自分を縛る必要なんてないのに、日本では人々が相互に行動を縛っている気がせずにはいられない。電車内に自転車を入れても犬を入れても良いよね。その電車は改札無しのタダ乗り許容状態だったけど、日本ではパスモがあれば財布から切符を出さなくても大丈夫って言ったらどんな顔するだろう、あれはどういう経営システムなのか理解出来ないけれど。
あとなんでか日本じゃ訳も無く笑っていると気持ち悪いと言われる、それは普通だと思っていたけれど美術館のガードに笑顔で挨拶したら絵の解説までしてくれた、まぁ旅行者然丸出しだったとは言え親切(おせっかいとも)言われている人が多いそうで、道案内をしてくれたり…、とにかく英語が通じて驚いた。英語から逃げ回って理科系まで来たのに、ドイツ人の英語聞き取りやすいし僕の英語を聞き取ってくれて感激のあまり喋りまくってた。一緒に行った奴は殆ど喋れてなかった。よくも偉そうなこと言ってくれたもんだ、まあ自分もこんな感じだったなーとは思ったけど。

とまあどっぷり染まってきた訳だけれど、ところ構わず私物にすら落書きがあったり煙草の吸殻のポイ捨てが凄まじかったり閉口する部分もやっぱりたくさんあった。決して日本人が劣っているとかそんなことは全くない、素晴らしい精神性を持ち合わせているのに…何故か苦しんでいるように感じられてならない。

ともあれ、やっぱり日本から一歩も出ないってのは良くないな。海の向こうにはバームクーヘンをタルトにしてしまう国もあるのよ、あれはなんとしてももう一度食べなくちゃいけないからー。

2011年4月29日金曜日

ムカつく科学ランキングベスト15

みなさんサイエンス好きですか?僕はもう嫌です。
私見で今まで学んできた自然科学分野のムカつくモノをランキング形式でまとめてみたよ。
ベスト10にしようかと思ったものの、一度考え始めたら次から次へと出てきたので、15個選びました。これでも絞ったほう。断っておくとどれも重要なものですし、難しいとか役に立たないとかではなく、「ムカつく」ものを選んでいるので、個人的な感覚が大きいです。まずは選外から↓


選外
粒子波動二重性、不確定性原理、相対性理論、トンネル効果など、ここまでぶっ飛ぶと割と素直に受け取れます。



では15位から1位まで。



15位 アンチモン(化学-元素)



元素記号と発音が一致しないものは多々あるけれど、その最たるものがアンチモン。
しかも英語でもAntimonyで元素記号をSbにしても誰も得をしない。
成仏すべきゾンビ言語のラテン語が何時までも生き残っている中でも最も悪い例。




14位 大きすぎる・小さすぎる乗数(物理-定数)



プランク定数、アボガドロ数、ボルツマン定数に何度うんざりさせられたかわからない。普段は素知らぬ顔をして定期試験では牙を向いて襲いかかってくる。
無敵を誇る関数電卓もこいつらに対してはあまりにも無力だ。かと言って自力で計算すると必ずと言っていいほど間違いを犯す。




13位 sin,cos,tan以外の全て(数学-三角関数)



突然これを書いても覚えている学生は実はとても少ないと思われる。こいつらがハイパボリックったりすると最低、何でも名前付けるなよ。しかし問題なのは寧ろ12位。




12位 ラジアン角度(数学-高校数学)



サイン、コサイン、タンジェントと言うと数学苦手っ子にとってアレルギーレベルの単語だけど、実のところそう難しい概念でもないと思う。
問題なのはこのラジアン角度の方でしょ。突然出てきて高校生を混乱の中にたたき落とす。
だいたい全ての人がπ/6を見たときに脳内では30°に変換されているでしょうに。




11位 TCAサイクル(生物-代謝)



もう生命の神秘って事で片付けて置けば良かったものを…。
高校の頃は暗記ばかりだったけれど大学ではどんなことをやるんだろう、と胸をときめかせていた新大学生をさらなる暗記地獄にぶち込む先導者。
多分看護医療、体育生理学系の人とかもむかついてると思う。



10位 エネルギーバンド(物理-半導体)



いや俺の専門なんだけど、エネルギーバンドって物質のどこにあるんだよ。エネルギーバンドの変化って言うのは半導体中で何が起きてるんだよ。
電子なの?帯が電子なの?状態を表してるの?これはグラフなの?第1ブルリアンゾーンが何で関係してくるの?といった謎はそのままスルーされて多くの学生の間で"ハシゴ付き滑り台的な何か"ということになっている。



9位 分数の割り算(初等数学)



これをすんなり受け入れられる小学生は素直すぎる!「ひっくり返してかけ算」何がひっくり返してだよ、なんでひっくり返ったんだよ。割り算という非常に直感的な計算を曖昧にする。「割り算なんて無かった」。



8位 背理法(数学-高校数学)



「これは納得行かない」という多くの声が寄せられました、証明法というより黒魔法。Wikipediaにも『数学的直観主義においては、背理法による証明は成立しない』と言われ、アンサイクロペディアによれば『俺の彼女は美人だと言うことを証明するために道行く人に「私の彼女はブスですか」と言うことを聞く』ような悪魔的手法。



7位 反応速度の公式すべて(化学-物理化学)



もうこのへんの公式は全部同じにしか見えない。声に出して、紙に書いて公式を覚える、という基本技術を使っていると徐々に精神がやられてくる。
しかし6位には及ばない。



6位 大きすぎる行列(数学-行列計算)



大学生の洗礼のひとつ。卑怯なことに行列の授業になると教授はパワーポイントを使って授業を始める。しかもiとjなどという最悪に見分けにくい文字を使い始める。



5位 ホールピペットの存在とその扱い(化学-実験器具)



大学で化学やりたいなと思ってた俺が化学やめたのは90%位こいつのせい。
線ぴったりにするために変なゴム鞠で行ったり来たりした上、握って温めて一滴絞る、そして共洗いって職人技を要求してくる。「ピペド」として悪名高いマイクロピペットより馴染みがあったのでこっちにしました。



4位 相乗平均(数学-高校数学)



生意気にも割り勘でおなじみ相加平均に取りいって多くの場合何の意味もない計算結果を返してくる。入試でちょっと使う以外の相当滅多に使わない虎の威を借る狐。



3位 結晶の対称性(物理-結晶)



ステレオ投影図。これ分かりやすいと思ってるのかよ…。
点群・空間群・シェーンフリース記号・7つの結晶系と14のブラベー格子。もうこのへんが何の学問なのか分からん。



2位 X線散乱とX線の授業を持つ全ての教授(物理-教授)



どんな分野にも楽しい授業をする教授、つまらない授業をする教授がいるけれど、何故かX線の授業をもつ教授はどの大学でも全て意味不明系の教授が担当する。
謎の粉があったときにどう調べるか、目で見て色で確認する。これをちょっと応用した程度の代物に何コマも何コマもかけて、光の話なのか、波動の話なのか、実験の話なのか分からない謎の授業をする。



1位 ベクトル



お待たせしました1位、ベクトルです。
中高大学生全てのステージで挫折に追い込む可能性が大いにある。悪魔の化身。
全ての人にとって卒業と共に「名前を呼んではいけないあの人」になっていることでしょう。
ちなみに僕は上の式が覚えきれなくて留年しました。永遠に恨み続ける。




やっぱり地学や生物、宇宙物理など縁遠いものはあんまり選べなかったですね。
いや俺が作り直す!とか納得の行かない英文法ターゲット30や馬鹿過ぎる歴史的事件ベスト108など作られることを期待してます。

2011年4月1日金曜日

3月31日

2月の中頃からバイトを…ってことを書こうかなと思ってたんだけどまた今度。
今回の地震で被害にあわれた方にお見舞いを申し上げます。

とりあえず僕もバイト代から幾らか義捐金を…と思ったんだけどまだ振り込まれてなかった。本当は寄付してから書こうかなと思ってたんだけど何だか日記を書く時期を逸しそうだったから書いちゃった。時期よりむしろ俺は寄付したぜ!みたいなことをわざわざネットで言うのはなんか痛い気もしたし、義捐金云々を滅多に書かない日記で言及するのも義心を強制しているみたいで嫌だなと思ってたんだけど、あまりそんなこんがらがってる人間の気持ちまで考えてもしょうがないなと駅前で呼びかけてる高校生の集団を見て思ったのです。

寄付良いらしいですよ。慣れてない人がボランティアに行くと逆に足を引っ張っちゃうことがあるそうです。まあそりゃあ僕が瓦礫撤去作業なんてできる筈も無いし正直やりたくないので気持ちだけでも箱に入れときます。
ようするに自分が危ない目に合うのはやっぱり嫌、しかも普段から世界の貧困とか格差といった存在を認知しているのに無視して自分に近いときにだけ寄付するという偽善に溢れているわけなんだけど、もっと偽善に溢れてこぼれそうなことを言うと寄付金ってどう使われてるんだろうね。また不謹慎なことを言ってしまうけれど僕ぐらいケチな人間になると寄付したと言うより財布から消えて無くなったイメージがどうしても存在する。お金あげて終わり。別に何か欲しいわけじゃないけど、小さな子供の頃赤い羽根を大事にしていたことをよく覚えている、あの気持ちは必要だと思うんだよね。「あなたの寄付したxx円を含むxxxxx万円で怪我人2人を手当てにしました」とか物資を運ぶための道路を作りましたとか作業員のお昼ご飯代になりました。とか何かみんなと被災地をつなぐ方法があればやっぱりお互い幸せになれる気がするんです。 そういう寄付はもうあるよ、ってご存知の方が居ればコメントください。

いつまでも自粛しているのは精神的にも宜しく無い気がするので、次からは普通の日記(今回は普通以下の気もするけど)になると思います。ご容赦を。

2011年2月7日月曜日

XLV

気づいたら寝ててさっき22時頃起きました、眠いから日記はまた後で書こうと思ったけど目が冴えたから今書いちゃう。
というのも今日は6時起きで8時に六本木でした。もちろん言うまでもなくスーパーボウル見るためですよ。皆も見たよね?皆はなんて言って仕事休んだの?僕は研究室にはバイトがある、バイト先には研究があるって言って休みとりました。つまりオプションプレーですね、2ポイントコンバージョン余裕でした。

スティーラーズ対パッカーズ、スティラーズは最近勝ってるしパッカーズに勝ってほしいなー。と思いつつもディフェンス陣の相変わらず鉄のカーテンぶりにスティーラーズ有利かと予想、しかしパッカーズの攻撃陣はいつも以上。難しいパスを決めて先制、順調にリードしていき…と思いきやウッドソンとドライバーが負傷、気づけば圧倒的にスティーラーズがタイムポゼッションを有して一気のモメンタムを引き寄せる…と思いきや絶好調のメンデンホールがまさかの…。

なんて感じでパッカーズが14年ぶりに優勝、4Qのアーロン・ロジャースはすさまじいパス精度でした。いろいろあったけどロジャースに託したパッカーズは素晴らしいよ、ファーブも…まあ…何というか…気持ちよく引退できるんじゃない…かな。
ちなみに来年のSBなんとインディアナで開催、コルツの本拠地ルーカスオイル!あーあ終わったなコルツ。開催地ジンクスだよとか言わずにまた来年を楽しみにようやく始まった2011年「怪我をしないように」頑張ろうか。



ところで今年は外枠も良かったよね、超満員のカウボーイズスタジアムは凄い迫力、10万人って何よ。今年のF18は海軍所属だとか、スティーラーズが出てくれたから磯さんのインタビューあり、BEP&Usherのハーフタイムショーがかっこ良かったり、あと六本木のバーで俺がぼったくられたりしてとても楽しかったです。

2011年1月19日水曜日

寒中見舞い

寒いよ、なんなの最近。
何度も言いますが僕は寒いのが嫌いです。何度でも言うよ、震えるこの気持ち離れていても心はずっとそばに居る君に届くまで何度でも言うよ寒いのが嫌い。

地球は温暖化してヤバいっていうのに何でこんなに寒いんだ、さっきもニュースで北国では雪が凄くて人が死んだとか雪が凄くて長ネギが死んだとか雪が凄くてミネソタバイキングスの本拠地ドーム屋根が死んだとか何も良いことないな。冬は死の季節だな、春夏秋死。春夏秋冬で思い出したんだけど日本には四季があって良いよねとかいう奴は何なの?清少納言なの?春春春春でいいだろ、そんなに四季が良いならクーラー使うなよ。そんなに四季が良いならクーラー使うなよ。去年の夏なんてすごく暑かったのに数か月でこれだよ。あの時の熱気は取って置けなかったのか。あとバブルの時の余剰金はどこ行ったんだよ。

さっき気づいたんだけど冷房と暖房の設定温度が同じだった、どっちも27度。冷房にしては高めだけど暖房にしては高め。我ながら300ケルビン温度というキリの良さが素敵。思うに27度こそが人類のハビタブルゾーン、ト・アリストンでありエウダイモニアでありト・アントローピノン・アガトンに違いないね。それもこれも地軸が傾いてるのがいけないんだけどどうにもならんからもう一年中27度のところを探してそのうち引っ越す。そう決意したんだけど地球の平均気温って15度なんだってね。さっむ。糞だな糞惑星だ。だから一年中27度の惑星を探してそのうち引っ越す。


参考文献
Jpopジェネレーター http://jpop.mbtl.net/
二コマコス倫理学 著 アリストテレス